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昨夜は妻と一緒に、国立劇場開場40周年記念の文楽2月公演を鑑賞して来た。歌舞伎や
能は聞いたことがあっても、"文楽"って何?という人が多いと思うが、簡単に言えば人形浄
瑠璃のことだ。どうやら難しそうで退屈そうだ、と思うと思う。がしかし、これがまたポイントを
つかむとより馴染みやすいのだ。
今回は「妹背山女庭訓」という演目を観たのだが、題名からはなんのこっちゃい意味がわか
らない。しかし「大化の改新」、または蘇我入鹿と藤原鎌足、と聞けば小学校の歴史の授業
で聞いたことがあるのでは?そう、昔もむかしの645年のことだ。ここに恋話などが絡んで
歴史物語になっている。
興味がなければ行くこともないと思うが、舞台のセットや人形の着物、三味線や太夫など、
日本の伝統芸能を生で観られる機会が身近にあるということは幸せだ。観賞料金も1,500円
くらいからだし、人間国宝を観られるし、だまされたと思って行ってみると新しい日本が発見
できると思う。
本当に人形使いが見えなくなった。これが初めて文楽を見た後に思ったことだ。
数年前に国立劇場(東京)で生前の吉田玉男の芝居を観賞した。当時は吉田
玉男が人間国宝だとはつゆほども知らず、また文楽に対しての知識なども全く
といっていいほどなかったのだが、祖父が大好きだったのと、日本の芸術を生
で観なくてどうする、と思って一緒に連れて行ってもらったのがきっかけだった。
今となってはわかることになったのだが、どこでも観られるわけでもなく、演じら
れる芝居も次に観られるのは数年先、という文楽を観に行くことは買い物とある
種一緒で、「出会ったが100年目」的な要素がある。
文楽に対して講釈するほど観た経験がないし、演目をさして理解できているかも
甚だあやしいのだが、とにかく1度でいいから実際に足を運んでみることをお勧め
したい。後日はがきや本で絵画を見たり、DVDでもう1度見返したりできない、生
の芸術を観ることに数千円を出費するのは意義のあることだと思う。批評は観て
からでも遅くない。好きになるか否かはその人の自由だ。僕は先日2月公演の
チケットを予約し、初めて文楽を観賞する妻(ちなみに新妻)と一緒に行く。あの
口上を再び聞けると思うと、いまから非常に楽しみだ。